人生100年時代になりました。
長寿社会を迎えて長くなった全生涯を通じて、いかに豊かで生き生きとした人生を築くかという「生涯生活設計」の必要性が今、改めて問われています。
お客様と二人三脚で、80歳、90歳、100歳などの一定の年齢を目標に、老後も含めた総合的な資金計画を作成します。
ライフプランニングの考え方
ライフプランとは、将来の生活や環境の変化を予測して作成する、生涯生活設計のことです。
ライフプランは、お客様の人生における夢や目標の実現に向けて具体的に動き出すための将来設計図ともいえます。
このライフプランを考えることは、今後、資産運用を行っていく際にも非常に重要なことです。
それは資産運用を行う金融商品というものは、あくまでもお客様の人生の夢や目標を実現するための手段・ツールに過ぎないからです。
目標や計画を立てないまま金融商品を選択しても、「地図なき航海」の状態になってしまいます。
まずはしっかりと自分のライフプランを考える必要があります。
ライフイベント表とキャッシュフロー表
ライフプランを作成していくうえで欠かせないものに、「ライフイベント表」と「キャッシュフロー表」があります。
ライフイベント表は、お客様とその家族の将来の予定や希望、イベントを時の流れに沿って表したものです。
ライフイベント表を作成する意義
- 漠然と考えていた自分と家族のイベントの再確認ができます。
- 将来に向けて、夢の構築と自己啓発開始のきっかけづくりができます。
- イベントに必要な費用を数値で確認できます。
一方、キャッシュフローとは、一定期間(通常は1年間)における家計の全収入と全支出から把握される資金の収支と、その結果増減する資金(貯蓄)残高であり、これが単年のキャッシュフローです。
キャッシュフロー表は、現在の収支状況や今後のライフプランをもとに、将来の収支状況や資金残高を予測したもので、連年のキャッシュフローです。
家計の将来収支シミュレーション
将来の人生設計のために、「いつ? いくらのお金が必要になるか?」を確認するとともに、現在の「収入」、「支出」の状況、預貯金等の「資産」の状況を把握し、そのうえで、将来について家計の収支のシミュレーションを行います。
このシミュレーションで、目標年齢まで資金がもつかどうか(資金残高がマイナスにならないかどうか)の検証を行います。
もし、資金残高がマイナスになることがわかった場合、お客様と一緒にその対策について考えていきます。
- 収入を増やす
スキルアップ、キャリアアップ、共働き、など - 支出を減らす
住宅ローンの借り換え、保険の見直し、自動車予算の削減、趣味・遊行費の削減、など - お金を増やす(資産運用)
債券、株式、投資信託、貴金属、など
上記対策のどれかに絞るというわけではなく、できることを総合的に対策していきます。
資産運用 ~ アセットアロケーション ~
一般に、運用というと、ハイリスク・ハイリターン志向の人は株式投資、安定志向の人は債券投資や預貯金中心といった具合に二極分化しがちです。
しかし、株式だけ、あるいは債券だけでも、景気サイクル、金利サイクルに沿った運用はできません。
景気(金利)サイクルに沿って、株式、債券、現預金、MMFなど、運用対象を順次シフトしていくことが必要です。
これをアセットアロケーション(※)の変更といいます。
※アセットアロケーション
資産配分のこと。異なる資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券など)ごとに、どの程度の割合で配分するかを決定すること。
資産運用 ~ 時間分散 ~
アセットアロケーションが決定したら、金融商品・個別銘柄を決定し、実際に投資するタイミングを検討します。
しかし、投資するタイミングによっても収益性は異なります。
この投資タイミングで最も避けたいリスク、いわゆる高値掴みを回避するためには、一度にまとまった金額を投資しないことが大切です。
そのためには、投資タイミングを集中させないで、投資タイミングを分ける時間分散投資が有効です。
これには、ドルコスト平均法によって平均購入単価の低減効果が期待できる積立投資の方法を行うことが有効な手段の一つです。
特に現役世代の資産形成には、積み立てによる投資が基本となるでしょう。
ファイナンシャルプランの定期的な見直し
アセットアロケーションやポートフォリオは、一度作成してしまえば終わりではなく、定期的な検討や見直しが必要です。
お客様の将来のライフプランや財産状態を把握・熟知した『顧問ファイナンシャルプランナー』として、お客様と一緒にファイナンシャルプランを定期的に見直して、お客様の夢や目標の実現をサポートします。